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薪ストーブ先進国では煙突ダンパーは既にタブーな存在

December 9, 2018

本題に入る前の「薪ストーブ豆知識」

薪ストーブ(Metal Wood Burning Stove)の誕生

 

初めての薪ストーブ誕生は16世紀頃と言われます。

しかし、誕生から世界的産業革命が起きる

100年近くは大きな進歩もなく、

市民にとっても決して一般的な暖房器具では

なかったようです。

 

1700年代

アメリカ フィラデルフィアで起きた木材不足をきっかけに、

暖房出力アップ並びに燃費を向上させた密閉型の

薪ストーブがベンジャミン フランクリンにより生み出されました。

Franklin stove, circa 1795

 

ベンジャミン フランクリンはアメリカ $100紙幣の人物としても有名ですね。

 

高出力で燃費のよいフランクリン ストーブは

瞬く間にたくさんの市民に愛用されるようになりました。

 

さて、

簡単に薪ストーブの誕生を知ったところで、

本題の『煙突ダンパー』についてお話しして行きましょう。

 

ところで、

『煙突ダンパー』って何?

どんな物?

 

 

はい!これです!

 

 

????

んっ?

 

この画像だけでは、何だか分かりませんね(笑)

この煙突ダンパーを煙突に取り付けると以下の様になります。

 

 使用目的は?

 

排煙の引き(ドラフト)が著しく強い場合に

このダンパーを閉じて排気抵抗を増やし、

ドラフト力を抑制する

 

日本における

『煙突ダンパー』の誤解

 

煙突ダンパーを付ける事で

強制的に排気抵抗が増えます。

煙突のドラフトが弱くなれば、薪ストーブ本体への

燃焼用空気(酸素)量も同時に減少されます。

その結果、

『燃費が良くなる』

と言う考え方。

※燃焼用空気量が減れば火力が弱くなるのは当たり前

※燃焼用空気量が減れば不完全燃焼です。

※不完全燃焼は燃費が良いとは言いません!

 

さて、

薪ストーブ先進国では既に、

この煙突ダンパーの装着を推奨していない事を

ご存知でしたか?

 

イギリス及びアイルランドでは

HETAS認定施工技術者または煙突専門技術者に

相談してから装着するようにと警告しています。

HETAS:消費者の安全維持と環境保全を全国的に取り組む組織。

 

※ドイツを始め北欧では煙突保守の教育を受けたプロの煙突掃除人による

定期的な煙突メンテナンス実施を法律で定められています。

これらの国では煙突ダンパーの取り付けが認められる場合もあります。

 

 

 

では、煙突ダンパーの装着を推奨しなくなったその理由を

少し探ってみましょう。

 

昔の薪ストーブは密閉型とは言え、

現代の薪ストーブに比べ遥かに気密性に乏しい商品でした。

簡単に説明するならば、

隙間だらけの薪ストーブだったと言う事です。

 

隙間だらけの薪ストーブ故に、

薪ストーブの未使用時には、

冷気が煙突から室内に流れ込んだり。

温かい室内空気が屋外へ排出されてしまったり。

そして、

薪ストーブ使用時には燃焼用空気が多く取り込まれ

過剰燃焼になってしまうから。

※長時間の過剰燃焼は薪ストーブ本体を痛める原因

 

こんな問題を解決したのが

『煙突ダンパー』

 

すなわち!

煙突ダンパーとは薪ストーブ未使用時

煙突内の空気の流れを抑制する目的で取り付けられました。

もちろん、

煙突ダンパーが装着された煙突システムを使用している場合は

薪ストーブの利用時は全閉にしないように!と徹底的に指導されます。

 

その後、薪ストーブはガスケットの採用や溶接技術の向上により

とても気密性の高い商品となりました。

現代の薪ストーブでは未使用時は扉を閉じて、

給気口を閉めるだけで十分に煙突内の空気の流れは大幅に抑えられます。

 

 

『薪ストーブ先進国の排煙に対する常識』

 

薪が燃焼する際に発生する排ガスには

人体に危険な一酸化炭素が多く含まれます。

危険な物質を含む排煙は直ちに大気中に放出すべき

と言う意識が根強く浸透しています。

 

『高気密住宅での煙突ダンパーの危険性』

 

煙突ダンパーを閉じて使用すると

大きな排気抵抗が増え、煙突内のドラフト=上昇気流を大幅に弱めます。

弱いドラフトは小さな室内負圧に対し、敏感に反応してしまう!

 

ようするに!

換気扇等の稼働により室内負圧が生じた際に

排煙の逆流を起こしやすくすると言う事になります。

 

ここ数年で日本の住宅性能も大きく進歩しました。

断熱性を高める事で気密性も高くなり、

換気扇等の稼働による室内負圧が生じやすい住宅となった訳です。

 

このような環境下での薪燃料の燃費を高める目的での

煙突ダンパーの使用は極めて危険と言う事になります。

 

『これだけは覚えておきたい』

煙突ダンパーの目的とは?

燃費の向上を目的とするものではない!

 

煙突ダンパーを取り付ける場合は、

住宅の気密性能と煙突のバランスが強く求められます。

このバランスを無視した取付けはとても危険です。

確かな知識とスキルを持った煙突施工会社に相談してから

取り付けるようにしましょう。

 

 

煙突に関するご不明な点やご不安がございましたら、

お気軽に弊社までご相談下さい。

皆様の安全な薪ストーブ生活をお約束する

全国の煙突専門施工会社をご紹介させて頂きます。

お問合せ

 

英国『Rodtech:ロッドテック』日本総輸入元

株式会社 エイコーテレシス

TEL 0493-22-7250

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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