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煙突火災安全週間 in UK

薪ストーブ普及率 世界トップのイギリスでは9月3日より9日の7日間

”CHIMNEY FIRE SAFETY WEEK” が行われています。

これを直訳すると、

『煙突火災安全週間』

これは薪ストーブ シーズンを迎える前に

全ての薪ストーブユーザーに対し、

『煙突メンテナンスの重要性』を再認識してもらうための安全週間です。

なぜ?

このような煙突火災 安全週間が毎年のように行われているのか?

それは、

毎年のように煙突による火災や事故が発生しているからです。

イングランドでは昨年だけでも

4015

煙突火災が発生しました。

では、何故日本では煙突火災が少ないの?

と思われる方も多いのではないでしょうか。

その理由は?

日本は薪ストーブ(暖炉/ペレットストーブ含む)の普及率が低い

※普及台数が少なければ事故発生数も比例して少ない

しかし、日本に薪ストーブの普及が始まってから

数十年が経とうとしています。

そして、

ここ近年、住宅の断熱性能も向上した事で、

年間販売台数が減っているという報告もあるが、

過去のユーザー数から確実に増えている事は事実なのです。

日本で薪ストーブの利用者が増える事で

煙突に関係する火災や事故が今後増えると考えられるのです。

では、この火災や事故を未然に防ぐにはどうすれば良いのか?

皆様も既にお気付きだと思います。

そうです!

定期的な、そして確実な煙突メンテナンスの実施が必要なのです。

それでは、

皆様とご一緒に

英国 最大手非営利団体『HETAS』が発信する

今年のPR動画を見て行きましょう。


このPR動画の内容を詳しくご説明して参ります。

先ずは

訳:煙突火災安全週間 第一日目

訳:イングランドでは昨年4月17日から今年3月18日までに

合計4,015件の煙突火災が起きました。

訳:ほとんどの煙突火災は煙突詰りによるものでした。

それらは定期的なメンテナンスで防げるものでした。

訳:あなたの煙突も『HETAS』が認定する煙突掃除人に掃除してまらいましょう

訳:あなたの暖房機でスモークレス燃料(豆炭等)を燃焼しているなら

一年に一度の煙突掃除が必要です

訳: 石炭(歴青炭)を燃料にしているなら一年に二度の煙突掃除

訳:そして、薪を燃やす燃焼機器(薪ストーブ)なら

1年に最大4回の煙突掃除

この動画を見て何か感じた事はありませんか?

えっ!

煙突掃除は1年に一度ではないの?

何で4回も?

アホじゃない?

日本で常識のように言われる

この一年に一度の煙突掃除。

これは薪ストーブ先進国で発信されている常識が

長い年月を経て日本人により誤った解釈の結果なのです。

例えば。。。

ドイツでは一年に一度の煙突掃除を怠った場合に

薪ストーブの使用を禁止され、更には罰金が科せられます。

また、一年に一度の煙突掃除を職業訓練資格を有した煙突掃除人に

煙突掃除をしてもらわずに火災を起こしてしまった際に

火災保険が一切適応されない国もあるのです。

この『一年に一度』が日本に上陸し、

煙突掃除は一年に一度という常識が出来上がってしまったのです。

では、本当は何回の煙突掃除をするべきなのか?

薪ストーブを存分に使い

温かい冬を過ごしたいなら、

そして

同時に安全を確保するならば、

答えは簡単。

A・『何度でもやればいい』

要するに、

煙突火災の原因は薪の燃焼時に発生する未燃性ガスに含まれた

煤やタールなのだ。

可燃物の煤やタールが煙突内に付着していなければ

煙突火災は起きないのです。

この煙突火災を起きないようにするには、

煙突内に煤やタールがない状態を継続するしかない。

その為にも煙突は一年に何度でも掃除をしても良いのです。